WWDCが始まりました。みなさんの
感想をお送り下さい。
【@390 : AppleInsider、MacInTouch、The Powerbook Zone】
Appleは、Lombardや101として知られていた、PowerBookの新機種を発表した。333Mhzと400Mhzバージョン。以前より薄く、軽くなった。
Appleは、この新しいPowerBookの呼称を、「PowerBook G3 Series(Bronze keyboard)」としている。キーボードやトラックパッドのボタンが、「ブロンズ」のカラーだからだという。
Bronze PowerBookは銅配線のPowerPC G3 333/400MhzのCPUを搭載し、本当の「デスクトップ・パフォーマンス」を提供する。また、Pentium IIベースのPC Notebookより2倍高速に動作する。
重さはわずか5.9ポンド(2.68kg)。新しいPowerBookはWallstreet PowerBookより2ポンド近く軽く、また20%も薄い。
ふたつのリチウムイオンバッテリーによって、新しいPowerBookはシングルバッテリー時で5時間、ふたつで10時間も作動する。これはNotebookにおける業界新記録だという。
「新しいPowerBookは、業界で、最も速く、最も軽い、そして最も長持ちするバッテリーを持った“すべてを搭載した”ノートブックだ」とiCEO Steve Jobsは語る。「われわれはカスタマーがこの素晴らしいPowerBookで大喜びしてくることを願っている」
Bronze PowerBookの主な特長は:
* 薄く、軽いデザイン−CDとバッテリーで5.9ポンド(2.68kg)
* 333Mhz/400Mhz PowerPC G3プロセッサ
* 14.1インチアクティブマトリクスディスプレイ
* ふたつのリチウムイオンバッテリーで最長10時間のバッテリーライフ
* 最大積載量384MBのSDRAM
* ビルトインのATI Rage LT Proビデオコントローラと8MBのビデオメモリ
* VGAとS-Videoポートでデュアルディスプレイとビデオのミラーリングが可能
* ふたつのUSBポート
* Newer TechnologyのFireWire To Go CardBus Cardを使用してFireWireが使用可能
* ビルトインの0/100BASE-T Ethernet
* RAM拡張が簡単にでき、またリムーバルのハードディスク
* オンボードのDVD-Videoサポートとホットスワッパブルの拡張ベイによりCD-ROMやDVD-ROMが使用可能
価格:
* 14.1インチ TFTディスプレイ / 333MHz / 512K L2 キャッシュ / 64MB / 4GB HD / 24倍速CD ROM / Ethernet / 56K modem:$2,499
* 14.1インチ TFTディスプレイ / 400MHz / 1MB L2キャッシュ / 64MB / 6GBHD /2倍速DVD-ROM / Ethernet / 56K modem:$3,499
これらの新しいPowerBookは10日以内に入手可能になる(AppleStoreでは5月20日としているようだ)。また、2日以内にAppleのチャンネルパートナーに対して出荷されるようだ。
加えて、JobsはAppleがWWDCの参加者に50のPowerBookをプレゼントすることを発表した。1時間に1つといい、Jobsはステージにいる間に最初の2つをプレゼンとしたという。最初のひとつはBoulder社から参加したRichard Winklerに、ふたつめはTexasのGreg Pierceにプレゼンとされたが、Jobsは最初、「Steve Jobs」と冗談を言ったという。
■ Press Release:
Apple Announces New PowerBook-Faster, Thinner, Lighter
【@420 : AppleInsider、MacInTouch】
Mac OS 8.6がリリースされ、またMac OS XやSonataの解説も行われた。
10カ国語で世界同時リリースとなったVeronicaことMac OS 8.6は、AppleのWebから無償で配布される。
Mac OS 8.6は、Mac OS 8.5の安定性と信頼性を高め、SherlockやAppleScript、ColorSyncなどで各種の機能向上がおこなわれている。さらにFireWireやUSB、DVD-RAMなど最新のデバイスをサポートする。
Mac OS 8.6は、現在発売中の「Mac OS 8.5」を更新するアップデータ「Mac OS 8.6 アップデータ」として、もしくは各種アップデートプログラムを通じたフルインストールCD-ROMの実費配布という形で提供され、パッケージでの販売は行われない。アップデータはAppleやアップルのWebから無償で入手可能。また、Mac OS 8.6 アップデータを収録したCD-ROMは、2,500円で配布される。
Mac OS 8.6の主な改善点:
* 安定性、信頼性の向上
* インターフェースの改善や、検索結果の保存、FireWall対応など、進化したSherlock
* インターネットからの情報収集も可能にするAppleScript
* AppleScriptの連携、JPEG・GIFをサポートしたColorSync
* PowerBookのバッテリ持続時間を25%のばす先進のパワーマネージメント
インストール条件
Mac OS 8.5、またはMac OS 8.5.1をインストール済みのPower PC搭載Macintosh / 24MB(推奨32MB)以上のRAM / 40MBの空き容量
Mac OS 8.6アップデータには、「Mac OS 8.5アップデート」および「Mac OS 8.5.1アップデート」の内容が含まれている。
さらにJobsはこの秋にリリースされる「ポスト8.6」Sonataの解説を行った。Phil Schillerから「Mac OS blah」とよばれたこのOSの正式な名前はまだ決まっていないという。Jobsによれば、Sonataには50以上のメジャーな機能追加が行われているという。JobsはSherlock IIとマルチユーザのデモを行った。
マルチユーザ機能では、ログインパネルとパスワードを使って、ファイルや設定へのアクセスを行う。Sonataは「鍵束(Keychain)」を再び持つことになる。またPhil Schillerは、声によるログインのデモも行った。
Mac OS Xについては、現在のところ、Appleが完全に機能するバージョンのDarwinをWebにポストしているという。またAppleは、Mac OS X用の新しいイメージング / グラフィックモデル、「Quartz」を発表した。
またJobsは、BlueBoxを「Classic」、YellowBoxを「Cocoa」という名称に変えたことを発表した。このCocoaにはJavaレイヤーが加わり、Cocoa APIと呼ばれるPure JavaでMac OS X用のアプリケーションを開発できるようになる。またAvie Tevanianによれば、Carbonはほぼ完成に近づいているいるという。
JobsはCarbonとCocoa用にそれぞれAppleが製品を開発していることを発表した。Carbonに対しては、真新しいFinder。デモも行われたこの新しいFinderは、ネットワークボリュームがFinderアプリケーションに統合されている:別の言葉で言えば、もうセレクタはいらないということだ。
Mac OS Xには、Appleによる、Cocoaを使って書かれたe-mailプログラムが統合される。デモが行われたとき、このe-mailアプリケーションはPDF書類をQuartzを使いe-mailウィンドウないに描画していた。またe-mailの検索はSherlockを使って行われ、ユーザがキーボードで入力するのと同時にデータベースを検索し出すという。
このe-mailプログラムやFile Viewerのインターフェースは、彼らがベースとしているであろうNextのアプリケーションによく似ていたという。
Mac OS X ClientのDeveloper Preview 1がリリースされ、デベロッパにCDが配布された。Developer Preview 1では、Mach 2.5マイクロカーネルが3.0に置き換えられ、Quartzの追加、Mac OS XコンパイラのEGCSへの変更などが行われている。Developer Preview 2は秋にリリースされ、Mac OS X Clientのリリースは2000年になるという。
■ PressRelease:
Apple Introduces Mac OS 8.6
■ プレスリリース:
アップル、最新のオペレーティングシステム「Mac OS 8.6」を発表
■ Apple:
Mac OS
■ アップル:
Mac OS
■ Download:Mac OS 8.6
HTTP /
FTP /
HTTP(apple.com)/
FTP(apple.com)
【@470 : AppleInsider、MacInTouch】
AppleはこのWWDCでOpenGLをリリースし、Dragon Systemsが同社のスピーチ製品を再びMacプラットフォームに開発し、販売することを発表した。また、最近リリースされたMRJ 2.1.2は以前に比べ5倍以上も高速化されているという。
Dragon SystemsとAppleは、Dragon Systemsが米国でもっとも売れているスピーチ製品、Dragon NaturallySpeakingをベースとしたMacintosh用製品を開発・販売することを発表した。
この製品は、米英双方の英語バージョンがまず今年中にリリースされ、日本語、フランス語、ドイツ語バージョンも予定されているという。製品の詳細はそのリリース時に発表される。
またAppleはOpenGL for Macintoshのリリースを発表した。OpenGLは、SGI(旧シリコングラフィックス)によるAPIと30グラフィック用ライブラリ。OpenGL for Macintoshは、AppleのWebから無償でダウンロードできる。またMac OS 8.1以降を搭載したPowerPCベースのMacintoshが必要。3Dレンダリングについては、iMacとBlue&WhiteのPowerMac G3が推奨されている。
Mac OS Runtime for Java 2.1.2は以前より5倍も高速化されており、ベンチマークで7000 caffeine以上を記録している。またMRJ 2.1.2はJDK 1.1.7互換だという。
とはいえ、Mac OSでのJavaはWintelにおけるそれと比べ20から30%遅いものである。Avie Tevanianは、Java 2について少し話し、Java 2のパフォーマンスにおいてPentium IIを超える速さで動作する、Appleの開発中ソフトの「テクノロジー・デモ」を行った。400MhzのPowerMac G3は、500MhzのPentium IIIより4倍高速だという。
■ Press Release:Dragon Systems Brings Speech Recognition Software to the Macintosh
■ Press Release:Apple Ships OpenGL For Macintosh
■ Apple:OpenGL
【@520 : MacInTouch、MacOS Rumors、The Powerbook Zone、MacCentral】
新しいHALのCMで始まったWWDC Keynoteには他にもニュースが詰まっている。それらを簡単に紹介する。コンシューマポータブルはもう少し先のようだ。
● コンシューマ・ポータブルは「もうすこし先」今年中に発表される。Jobsが現在テストを行っている
● WWDC参加者は43%増加の2514人。48州、38ヶ国。学生のデベロッパも200人以上
● iMacが発表されてから3,106のアプリケーションがリリースされた
● iMacの購入者について、32%がはじめてのコンピュータ購入者、13%がWintelから乗り換え、55%は既存のMacユーザ(うち33%が買い換え)、89%のiMacユーザがInternetへ接続、79%がはじめてInternetに接続
● SearsがiMacの販売店に追加された
● StarWars予告編でもっともダウンロードされたのは25MBのもの
● Darwinのダウンロードは175,000以上。Streaming Serverのソースのダウンロードは8000をこえる
● Mac OS 8.5の出荷は360万
● Jobsの使っていたブラウザはIEでなくNetscape 4.5
● デモ使われたOutlookのバージョンは「4.5++」
【@525】
AppleがTILにBronze PowerBook関連の記事を大量にポストしている。
■ Apple:TIL